活動報告
令和3年度報告一覧
2021/08/20
東北文教大学・南山形地区創生プロジェクトとは、南山形に根付く文化財(文化資源)を積極活用した地域振興策を大学と南山形地区がタッグを組み、新しいかたちの地域連携を目指すことを目的として立ち上げられたプロジェクトです。本学の学生・教職員および地域のプロジェクト委員・協力委員と共に、具体的に5つの実践プランに分かれて活動しております。本プロジェクトは、2016年度から本格的に始動し、2020年度で5年が経ちました。
2020年度当初に予定しておりました各実践プランの計画の多くは、非常に残念ながら新型コロナウイルスの影響により、中止せざるを得ない状況となってしまい、皆様にもご迷惑をおかけしてしまいました。簡単ではございますが、以下2020年度各実践プランの活動概要です。
実践プラン1 「2万年の歩みを刻む南山形を知る・楽しむ」活動
南山形周遊バスツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。
実践プラン2 「南山形地区ガイドマップ」作成
2018年度にマップが完成し、バスツアー時に活用していたが上記同様中止。
実践プラン3 DVDの作成
2018年度に全3編完成済み。鑑賞会(上映会)の企画の中止。
実践プラン4 南山形地区再発見の「講座」開設
新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。
実践プラン5 「谷柏田植踊」の復活・継承運動
感染防止対策を講じながら引き続き継承活動に励み、5つの場で実演。
※以下は、2020年度特に活動の多かった「谷柏田植踊」の活動についての詳細をご報告致します。
2021/08/20
| by kanri1
令和2年2月に、東北文教大学民俗芸能サークル「舞」の新メンバー5期生12名は、卒業を前にした先輩方から谷柏田植踊の演技の手ほどきを受けて順調に継承活動をスタートさせました。ところが新型コロナウイルス感染が次第に拡大し、大学は6月上旬まで遠隔授業を余儀なくされ、その間はまったくサークル活動はできませんでした。年度当初に行っていた地域の方々との「顔合わせ」は、従来の対面授業が出来るようになってからようやく実現しました。
その後は、マスクをして密を避けながら学内での練習を重ねましたが、しばらくブランクがあったため、夏休み期間中も先輩方が出演したDVDを見ながら数日練習日に当てました。さらに下谷柏公民館に出かけて合同練習も行い、最初に依頼を受けた外部公演(9月末)に備えました。今年度はコロナ禍の真っ只中にありましたが、幸いなことに全部で5回ほど外部から公演依頼をいただいたのは本当にありがたいことでした。以下は今年度の活動報告です。
2021/08/20
○第1回:9月28日(月)
山形イブニングロータリークラブから依頼を受けて公演を行いました。
谷柏田植踊の衣装は中断する以前から使用していた古いものでした。山形イブニングロータリークラブからは、古い衣装をぜひ新調させていただきたいという大変ありがたいお話があり、数十万円をかけてしばらく製作していただいておりました。その後、新衣装が完成した際のお披露目公演を依頼されていたのがこの日です。
中太鼓1人・源内棒2人・早乙女5人の計8人が真新しい衣装に身を包んで演技披露をさせていただきま
○第2回:10月16日(金)
山形県社会教育連絡協議会から依頼を受け公演を行いました。当日は山形県社会教育研究大会及び村山地区社会教育推進協議会研修会が開かれ、開会行事の直後に「地域文化活動発表」として披露させていただきました。
会場は山形駅西口に新築された山形県総合文化芸術館(やまぎん県民ホール)の壮麗な舞台で約500人の社会教育関係者を前にして演じることができました。
○第3回:11月3日(火)<文化の日>
伝承文化支援研究センター主催の「伝承文化フェスティバル」に出演しました。場所は山形市の「リナ・ワールド」で、屋外での公演は初めてのことでした。
このフェスティバルは例年イオンモール山形南で行っていたとのことですが、コロナ感染防止のため会場を変更して屋外実施になったということです。晴れ間がのぞく青空のもと、噴水前の中央広場でのびのびと披露することができました。
○第4回:11月20日(金)
山形県農業共済組合(NOSAI)の依頼を受け公演を行いました。当日はNOSAIの山形県事業推進大会が天童市の本所にて行われ、「全体研修会」の場で披露しました。
農業と「田植え芸能」というご縁があってお招きをいただいたようですが、約150人の県内各地の職員の方々の熱い視線を浴びながら披露することができました。
○第5回:令和3年1月17日(日)
FM山形の主催で「第3回新春伝承芸能フェスティバル」が天童市の「イオンモール天童」を会場に行われました。巨大な施設の中で多くの買い物客が行き交う1階中央を舞台として、他の3団体とともに出演しました。
ホールの常設舞台もさることながら、買い物フロアを特設舞台として演じる体験は貴重なものでした。この様子は、後日FM山形の特別番組としてラジオ放送されました。
2021/08/20
■東北文教大学民俗芸能サークル「舞」第5期生 12名 部長:関口 輝
阿部光伶 総合文化学科2年 早乙女
市川萌李 同 早乙女
大内優輝 同 陰太鼓
大木翔太 同 陰太鼓
佐藤駿太 同 源内棒
佐藤花南 同 早乙女
菅野留衣 同 早乙女
関口 輝 同 源内棒
新野 咲 同 中太鼓
横山 楓 同 早乙女
高橋瑠衣 同 陰太鼓
荒木仁那 同 マネージャー
(顧問:菊地和博・鈴木 純・金子香織)
■谷柏田植踊保存会(地域在住者) 13名
会長:枝松昭雄
唄:伊藤哲雄 石井慶市 丹野裕志 高瀬 勲
笛:情野卯エ門
鉦:金沢英雄 伊藤香織
口上:横沢正巳 枝松昭雄
寄せ太鼓:東海林明美 中村京子
渡辺千矢子 渡辺正江
2021/08/20
プロジェクト始動から5年!地域と大学とが協力して、南山形地区に眠る魅力を再発見し、それらを伝えるべく精力的に活動して参りました。これまで各実践プランが、マップや看板、DVD等を作成したり、講座やバスツアーを開催したり、谷柏田植踊の復活・継承に励んだりと、様々な成果をあげることができました。日頃より地域の皆様に支えられていることを改めて感じ、心より感謝申し上げます。
そして、当初は5か年計画であった本プロジェクトは、2021年度で6年目となりますが、各実践プランの活動を継続して参ります。2021年度の具体的な計画はこれからですが、これまでの実績を生かしながら、南山形地区の自然・文化財を積極的に活用してより皆様に楽しんでいただけるよう、各実践プランのコラボレーション企画なども検討して参ります。
依然として新型コロナウィルス終息の時期は見えない中ではございますが、2021年度活動の方向性が決まりましたら、改めて周知させていただきます。今後とも引き続きどうぞよろしくお願い致します。