活動報告
平成29年度報告一覧
2017/09/25
今年度に入ってから、前年度までの田植踊り有志学生団体は、「民俗芸能サークル『舞』」という名で自治会同好会として認められ、谷柏田植踊保存会の地域の方々と共に復活・継承活動に励んでいます。その新しい組織に加入した学生8名(2年生)は、毎週火曜日午後5時30分から331教室において田植踊りの練習を続けています。(新入部員随時募集中です)
今年度始めての外部公演は、「日本一さくらんぼまつり」の第一日目6月17日(土)に行われた「ふるさと芸能のつどい」でした。山形市七日町通りの野外ステージ2か所で、第1演目「お正月」を披露してきました。新しいメンバーでの初披露でしたので、若干の緊張もありましたが、堂々の発表に大きな拍手をいただき、今年度も地域の方々との合同練習の成果を示すことができたと思います。
その後は、9月23日(土)東根市のタントクルセンターで行われた「Look forエブリィ伝承祭」に出演させていただきました。かの有名な「盛岡さんさ踊り」との共演でした。この公演では第2演目「思う人」の初披露となりました。
さらに今後は、10月8日(日)東北文教祭、10月15日(日)南山形商工会創立50周年記念祝賀会、10月29日(日)南山形地区文化祭に出演させていただく予定です。昨年度に引き続きまして、復活後間もなく多くの実演する機会をいただいておりますことを大変嬉しく思います。
今後も谷柏田植踊保存会と民俗芸能サークル「舞」とで協力し合い、連携しながら復活・継承活動に努めていきたいと思います。
2017/09/25
第1回奈良・平安の窯跡
-南山形の発掘調査から-
伊藤 邦弘氏
6月17日、「奈良・平安の窯跡」の講演会が開催されました。
今から遡ること約1300年、8世紀の昔、南山形の地は、良質の粘土と燃料となる木材と豊かな水に恵まれ、最先端の窯業技術による瓦の制作がなされていたことは、注目に値することです。瓦は役所や寺院などの特別な建造物に使用されものであり、山形の地に重要な施設が存在したことが伺えます。
特別展示された約30数点の貴重な須恵器の出土品を実際に手に取りながら、51名の参加者は、古代の人々の想像力と卓越した技術に感嘆していました。
第2回氷河期の埋没林をいかに保存するか
山野井 徹氏 平塚 幸人氏
8月20日(日)、東北文教大学を会場に第2回講座が行われました。
今回は、昨年の埋没林の見学研修を受けて「氷河期の埋没林をいかに保存するか」をテーマにシンポジウムが行われました。山形大学名誉教授の山野井徹氏と地底の森ミュージアム学芸室長の平塚幸人氏の基調提案のあと、須藤善友委員長の進行のもと鼎談が行われました。そこでは、保存活動に向けて、地域の具体的な取り組みや運動の高まりが必要であることが確認されました。
43名の参加者からも多くの質問が出され、時間をオーバーするほどの充実した講座となりました。ありがとうございました。
【お申し込み方法】
「希望される講座名」・「お名前」・「連絡先電話番号」を次のいずれかの方法でお申込み下さい。
【お申込み先】
東北文教大学「未来に伝える山形の宝」事務局
(1)電話の場合 688-2298
(2)FAXの場合 688ー6438
(3)Eメールの場合 soumu@t-bunkyo.ac.jp
2017/09/25
現在、実践プラン3は、28年度に作成しましたDVD『南山形文化探訪』の続編となる「歴史編」と「自然編」の撮影中です。
29年度中に発行予定である「歴史編」には、2万7千年前の針葉樹の生きた化石・谷柏「埋没林」や片谷地荒屋敷の「土器」など今も南山形に残る歴史や文化遺産を収録する予定です。大まかなストーリーとしては、「古代~中世~近世~現代」と時代毎に南山形の歴史を紹介していくことになりそうです。
また、30年度に発行予定の「自然編」の撮影も同時に進めており、田植え(5月)やさくらんぼ狩り(6月)などの撮影を行ってきました。今後は、ブドウの品種のひとつである「シャインマスカット」の収穫をしているところなどを撮影する予定です。
DVDに関するご意見、ご要望等ございましたら、ぜひ話をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
2017/09/25
実践プラン1「2万年の歩みを刻む南山形を知る・楽しむ」活動
実践プラン2「南山形地区ガイドマップ作成」活動
実践プラン1と2では、次年度以降ツアーを開始できることを目指して、ガイドスタッフの養成やコースの見直し、ガイドマップの改良に努めています。右の写真は、ガイドスタッフの養成講座を開いた際の様子です。3回の講座を実施し、横沢さん、吉田さん、三宅さん、小笠原さん、佐竹さん、渡辺さんの地域の方々が講師を勤めて下さいました。
写真にある大きな地図は、約100年以上前の江戸時代の南山形地区で、古くなった地図を保存するために東北芸術工科大学に依頼して復元していただいたものだそうです。現在は黒沢生活改善センターに保管されており、渡辺小太郎さんが持ってきて下さいました。
南山形には、深い歴史と素晴らしい自然がまだまだ多く存在し、新たな発見と驚きの連続でした。
また、昨年度は、「自然・茂吉コース」、「いにしえの郷コース」、「歴史コース」の3つのコースを策定し、「自然・歴史まるぐマップ」を作成しましたが、今年度はコースの地点を新たに増やして、マップの内容をさらに充実させ、まるぐマップ第2弾の作成を目標に活動しております。
下の写真は、学生と地域の方と教員と共に、改良したコースを実際に周り、距離や時間を計測したり、資料収集をしたりしている様子です。まるぐマップを実際に使いながらコースを周ってみると、様々今後の課題も見えてきました。特に、表紙にもある周囲21ⅿの巨大な狼石は、探すまでに1時間以上かかり、さらに獣道を分け入らなければならず、非常に大変な思いをしました。
2017/06/13
第41回 民俗芸能講演会に出演
平成29年2月11日(土)、アズ七日町 山形市中央公民館ホールにて、山形市民民俗芸能連合保存会主催の第41回民俗芸能講演会が行われ、特別出演団体として、谷柏田植踊保存会が招待され、地域の方々と本学生が参加しました。
今回は本学大学祭でお披露目した「お正月」の演目にさらに口上を付け加えて披露させていただき、初の大舞台での発表となりました。また、本団体以外にも山形大黒舞保存会、山家田植踊保存会、蔵王芸能保存会、谷柏田植踊保存会、西山形田植踊保存会、南山形スポーツ民舞愛好会の全6団体が参加し、各地域の特色ある民俗芸能が華やかに披露されました。
― 今後の取り組み ―
約20年ぶりに復活した谷柏田植踊が継承できるよう、東北文教大生による民俗芸能サークル『舞』を発足します。次年度は、「お正月」以外の他の演目にも挑戦し、復活・継承活動に取り組んでいきたいと思います。そして今後も谷柏田植踊を通して、地域の方々とのかかわりを大切にしていきたいと思いますので、これからも温かいご支援のほどよろしくお願い致します。
2017/06/13
6月から10月まで、毎月1回のペースで全5回の講座を開催致しました。各講座の受講者数については以下の通りです。
【受講者数一覧】
第1回 「南山形地区と方言」 48名
第2回 「南山形地区の考古遺跡」 58名
第3回 「氷河期の埋没林」 38名
第4回 「羽州街道の歴史」 64名
第5回 「南山形地区の民俗」 53名 合計 261名
第1回 「南山形地区と方言」
■ 加藤大鶴先生(東北文教大学短期大学部准教授)
6月11日(土)、南山形の方言を通して、日本語の歴史と方言の分布や言葉の変化について興味深いお話をいただきました。
2回 「南山形地区の考古遺跡」
■ 茨木光裕先生(山形市文化財保護委員)
7月17日(日)、南山形地区にある数多くの遺跡と、そこから発見された数々の遺物について、地元の研究者ならではの詳細なご講演をしていただききました。
第3回 「氷河期の埋没林」
■ 山野井徹先生(山形大学名誉教授)
8月21日(日)、今回の講座は唯一実地見学を伴いました。2万年も前の埋没林が、間近になにげなく存在することに驚きと感動を覚えました。
第4回 「羽州街道の歴史」
■ 片桐繁雄先生(郷土史研究家)
9月24日(土)、羽州街道の始まりと変遷、特に明治初期の早坂新道・栗子新道の改修を通して、三島初代県令にも思いを寄せた熱い講演をしていただきました。
第5回 「南山形地区の民俗」
■ 佐藤晃先生(東北文教大学短期大学部)
10月16日(日)、総合文化学科の授業において行われた、南山形地区の方々への聞き取り調査を基に、人生儀礼・年中行事等について大変わかりやすいお話をいただきました
◆ 心より感謝申し上げます・・・
毎回の講座とも、大変に充実したものとなりました。講師の先生方はもちろん、受講者の方々の熱心さには頭が下がりました。特に講演後の質疑応答においては、その数の多さもさることながら、受講者の皆さんの知識の深さには驚かされました。また、毎回多くの方々に受講していただき、担当者にとっては喜ばしい限りでした。ただ、第3回講座ではバスの関係もあり、何名かの方々には申し込みいただいたにもかかわらずお断りせざるを得ませんでした。大変申し訳ありませんでした。
次年度につきましても、地域の皆様の興味関心にお答えすべく、より充実した講座の開催を目指していく所存です。
2017/06/12
DVD「おもしゃえがらみでけろず~南山形文化探訪」完成!
平成28年度、実践プラン3・DVD班は、地域の方々と学生、教員が話し合いを重ね、文化編のDVDを作成することを目標に、様々な所に足を運び、取材しました。このDVDには、江戸時代から始まったといわれる契約組や新嘗祭、ゆわゆわ祭など南山形地区に現在も残る「文化」が収録されています。
タイトルの一部である「おもしゃえがらみでけろず~」は、より多くの方々にこのDVDを観てほしいという思いから学生たちが案を出し合い、『南山形ことば』*を参考に考えたものです。作成したDVDは、山形市内のコミュニティーセンターや小学校、中学校など公共機関に配付させていただき、たくさんの方たちに観ていただけるよう準備を進めていく予定です。
そして、平成29年度の実践プラン3・DVD班の活動は、南山形地区の「歴史」をテーマに、資料の収集および聞き取り調査などを行っていく予定です。文化編と同様、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
*加藤大鶴編(2016)『「南山形ことば」調査報告書』東北文教大学地域連携ボランティアセンター・南山形コミュニティセンター
2017/06/12
「自然・歴史 まるぐマップ」完成!
本実践プランでは、南山形地区のガイドマップ作成に取り掛かり、今年度の活動の成果として「自然・歴史 まるぐマップ」が完成しました。
「まるぐ」という言葉は「南山形ことば」で「束ねる」という意味があります。その言葉の意味を活用させていただき、自然・歴史・人とのつながりを束ねたものとして、まるぐマップという名称をつけました。
このマップは、南山形地区の自然と歴史を巡る周遊コースを紹介しています。学生・地域の方々・教職員が実際に足を運び、話し合いを重ねて「自然・茂吉コース」、「いにしえの郷コース」、「歴史コース」の3つの周遊コースを策定し、第1弾のマップを作成しました。
表面には、各コースのスポットの概要を記し、裏面には、南山形の地図を掲載しました。市外や県外の方々にも南山形の魅力を発信するとともに、南山形在住の方々も地域の魅力を再発見していただく機会となりましたら幸いです。
また、次年度はマップがより活用しやすいものになるよう、改良を重ねていく予定です。ご意見、ご要望、アイディア等ございましたら、ぜひお声をお聞かせ願います。
2017/06/12
周遊コース策定!
「氷河期の埋没林」、「片谷地の一本スギ」の看板設置!!
本実践プランでは、学生・地域の方々・教職員が南山形地区の自然と歴史を巡り、①自然・茂吉コース、②いにしえの郷コース、③歴史コースの3つの周遊コースの策定を行いました。また、その周遊コースに策定した文化財(文化資源)の「氷河期の埋没林」と「片谷地の一本スギ」には、看板を製作・設置し、文化財(文化資源)の保存・整備に努めました。ぜひ、近くを通りかかった際は看板をご覧いただければ幸いに存じます。
今後は、市外・県外の方々に、南山形地区の自然と歴史を巡っていただくための広報活動を行うとともに、今回策定した周遊コースのガイドスタッフを養成し、市外・県外の方々と南山形地区の方々が文化財(文化資源)に対する価値観や地域振興の理念を共有しながら交流を深められるように努めていく予定です。次年度も引き続き、新たな看板を設置する予定です。
2017/03/31
このマップは、南山形地区の自然と歴史を巡る周遊コースを紹介しています。マップの作成は、東北文教大学と南山形地区が一つにまとまり、共同作業をして完成させたものです。
「まるぐ」という言葉は「南山形ことば」で「束ねる」という意味があります。その言葉の意味を活用させていただき、自然・歴史・人とのつながりを束ねたものとして、まるぐマップという名称をつけました。
おすすめの3つのコースを掲載していますので、南山形の自然と歴史を、マップを参考に巡ってみてはいかがでしょうか。
まるぐマップ.pdf
デジタルブック版